更新日:2022年4月1日

史跡福山城跡発掘調査報告会を開催しました

2022年(令和4年)3月26日(土),学びの館ローズコムにおいて史跡福山城跡発掘調査報告会が開催されました。

8月に築城400年を迎える福山城に対する市民の関心を高め,保存整備事業への理解を深めることを目的に,史跡福山城跡で実施した最近の発掘調査の成果を報告しました。当日は雨の中にも関わらず,約30人の参加者が熱心に発表に聞き入りました。

最初の報告は,2021年度に発掘調査を行った二之丸西側石垣でした。後世の破壊が著しく,これまで残存していないと考えられていた,神辺二番櫓の櫓台石垣が地下約2mの深さで確認されました。石垣の確認状況や構造について,担当調査員からわかりやすく紹介が行われました。

その他に,二之丸東側坂路周辺の調査では,江戸時代の福山城の地形を確認し,明治以降に行われた地形改変の様子が明らかになりました。

これらの調査は史跡福山城跡の整備に向けて,福山城跡の利用のされ方を解明し,江戸時代の本来の福山城の姿の復元につながる大きな成果です。福山市は今後も継続して調査を行い,保存整備事業を進めて行きまいります。